久美薫の「ユーフォ」児童ポルノ発言に関して【文化】
どうも皆さん、さんそんです。
先月末、このようなRTが回ってきました。
この久美薫なる人物のツイートが反響を呼んでいます。
この人物に関して私は全く存じていなかったが、宮崎駿作品の研究著書を出してるなど、アニメ評論家という肩書がマッチするのではないかと思います。
今回、このツイートが反響を呼んでいる理由は2つ。
1.当該作品である「響け!ユーフォニアム」が西洋では児童ポルノと映るというコメント
2.吹奏楽器を男根と表現しているところ
私の率直な感想を述べますと、
前々回のお題である美濃加茂市のポスター問題と同様に、この人は
ただの悪質なクレーマーである
と私には映りました。
まず、児童ポルノというものについて説明します。
児童ポルノとは
児童を被写体に、性的興奮を起こさせる目的でエロティックな行為を表現したもの
と定義されています。「児童」の年齢範囲は国連の条約並びに日本の国内法によって18歳未満と定義されています。
児童ポルノ(以降、児ポ)に関する問題は”倫理”の問題であるため、「これは児ポなのでいけません!」と評するためには
どの視点から、どういった対象が悪なのか
という定義を予め明らかにする必要があると私は考えていますが、当人の関連ツイートにはそれが全くありません。
「性的モチーフが悪だ」とするならば、何を以て悪なのか、どこまでが正しい表現でどこからが悪い表現なのかという線引き、これらの説明なしに児ポ問題として取り扱うのは論外です。
また、「西洋では」「外国では」と当人が論じていることが多いが
日本と海外では文化も歴史も価値観が違うのだから
そんなの起こって当たり前だ!
他所からどう見られようが、これが日本の文化であり、日本の価値観である。
それを安易に西洋に価値観を迎合していては、日本の文化は将来失われてしまう。
そもそも論ですが、
日本で児ポを担保する国内法である「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」では、こうしたアニメやマンガなど「絵」を中心とした実在しない児童に対する規制が議論されてきた。
そして、今年7月から施工された改正児ポ法には
マンガ・アニメ・ゲームといった創作物は含まれていない。
吹奏楽器が男根に見えることがそもそもオカシイのだが、
たとえこれが児ポだとしても日本では認められているということを批判する
この姿勢が悪質なクレーマーでなくていったい何なのかと私は思う次第だ。
私はマンガやアニメが好きです。
マンガやアニメは日本が世界に誇る文化だと思います。
人が表現したものが自分を豊かにしてくれる。そんな経験がありませんか?
その創造を委縮させるようなことをするのが、果たして人のためなのでしょうか?
皆さんも、この機会に是非考えてみてください。
P.S.
今回話題となった「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」という作品はとても面白い作品です。
アニメでは自分の好きな奥華子の楽曲が使われていたりと、リアルタイムで見ていたときは毎週が楽しみな作品でした。
是非、見てみてください!
平成27年12月3日
さんそん
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