震災から5年 復興の現状と私の怒り【社会】
どうも皆さん、さんそんです。
今日の14時46分、皆さんはどのように過ごされましたか?
3.11、あの東日本大震災から5年が経ちました。
まず、今の被災地の現状について私が把握している数字の紹介と私達ができることを考えていきたいと思います。
神戸で10年、東北は…
まず、被災された方々に関する数字をまとめてみましょう。
警察庁の発表によると2月の時点で
死者 15,894人
行方不明 2,562人
という途方も無い数となっています。
続いて、復興の進捗状況について。
Googleが昨年に続いて被災地のストリートビューを公開していますので、参考までに見てみてください。
では、Googleマップの航空写真を見てみましょう。
こちらは岩手県宮古市から宮城県石巻市、宮城県亘理郡亘理町から福島県双葉郡広野町にかけての航空写真です。
高台への移転や内陸の建物の建築が進んでいることが伺えます。
一方で、海岸部は未だ手がつけられない状態にあります。
続いて復興に関する数値を見てみましょう。
復興庁のデータを基にすると、2014年12月の時点で、河川工事や鉄道、学校は9割以上が事業を終えている一方で、高台の移転や海岸工事、復興住宅の事業の進捗状況は未だ5割にも届いていません。
補足ですが、陸上自衛隊のTwitter公式アカウントによると、陸海空自衛隊合わせて、延べ約1,066万名の隊員が本震災対処に従事し、全国各地の部隊が東北地方に集結、自衛隊の歴史において最大規模の派遣態勢となったそうです。
阪神淡路大震災の被害を受けた神戸では仮設住宅の撤去まで5年、住宅整備など住みやすい環境になるまでに10年を要しましたが、復興で圧迫された神戸市の財政状況は未だ悪いままです。
地震だけでなく、津波や原発事故が起こり、被害は首都圏から東北までという広範囲で、東北は積雪で半年は作業の進捗が鈍るということを考えれば、復興までの道のりは未だなお険しいものだと思います。
では、私たちにできることは何でしょうか。
それは、震災を風化させないこと、募金や被災地に足を運ぶことを通じてお金を落とすことだと思います。
私もこの夏、被災地へ赴いてみようと考えています。
その一方で、思うことがあります。
こんなことが私達が被災地・被災者へできることではないと思うことがあります。
決して夜の官邸前で反原発デモをすることではないと断言致します。
実は今、この時間に東京の永田町にある首相官邸前では「★0311再稼働反対!首相官邸前抗議」と題するデモが行われています。
私は広島の人間なので、こういう「追悼の日にデモをする」という行為を毎年目にしてきました。そして、その行為が許せないという思いが中学生のころから積み重なってきました。
広島では8月6日の原爆投下の日の平和記念式典の最中、反戦、反原発、反政府を掲げたデモ隊が8時15分の前後1分を除いて常に大声を張り上げています。
今日は慰霊の日ではないのか?
式典の行われる平和記念公園は、謂わば原爆で亡くなった方々の共同墓地。
年に一度の墓参りに、墓の周りで大声を上げること無礼とも何とも思わないのか、私はそう思います。
今日の官邸前デモも然り。
結局彼らは、自分たちの主義主張を効率良く拡散・アピールするために、この忌日を利用しているのです。
こんなことをする人、賛同する人を私は同じ日本人だと思いたくない。
日本人なら、墓前で喚き散らすことなどできないはずだ、私はそう言いたい。
私たちが今すぐできることは、被災地の方角へ向けて哀悼の意を込めた黙祷を捧げることだけです。
平成28年3月11日
さんそん
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