美濃加茂市のポスター問題【地域】

どうも皆さん、さんそんです。
早いもので今年もあと1ヶ月となりました。

我が家ではファンヒーターが満を持して登場しましたが、皆さんも暖かくして体調管理にはお気を付けください。


さて、今、ネット上等でアツくなっている話題が

岐阜県美濃加茂市の観光ポスター問題


これは、11月7日から美濃加茂市観光協会が貼り出したアニメ「のうりん」とのコラボスタンプラリーのポスターが問題であるという苦情を受け、ポスターを一部撤去したというものです。

では早速、問題となっているポスターがコチラです。

いかがでしょうか。

たわわに実った果実がけしからんですね。(ゲフンゲフン


要は、このポスターにクレーマーが「卑猥」だとか「エロを強調している」とかという苦情を寄せているということです。

(べつにいいじゃないか!ボインいいじゃないか!皆も好きだろ?ボイン!)

という私の心の声は置いといて・・・


このような既存のキャラクターや自治体オリジナルキャラクターを用いた地域振興政策を通称「萌えおこし」といいます。

もともとは漫画やアニメの舞台となった場所、あるいはモチーフとなった場所を巡る「聖地巡礼」というファンの現象に伴う経済効果に着目した政策です。代表的なもので、テレビアニメ『らき☆すた』の大ヒットに伴う埼玉県北葛飾郡鷲宮町の経済効果は2007年12月からの半年で4170万円鷲宮神社の参拝客も2005年に65,000人だったものが2011年には470,000人に増えています。

今では北海道から九州まで萌えおこしを行っています。自治体の規模も県単位から市町村単位まで様々です。

今回のポスターのコラボ元である「のうりん」も舞台は岐阜県の農業高校が舞台です。



結論から言って、このポスターには何ら問題は無いと私は考えます。

理由は2つあります。



①同様のデザインで昨年ポスターが使われているが、特に問題は無かった

昨年、岐阜県赤十字血液センターが同じく「のうりん」とコラボして献血キャンペーンのコラボポスターを作りました。それがコチラです。

どうみても、同じキャラクターが同じポーズで写っていますね。

こちらはクレーマー御一行様からは全くお咎めなし

一体どういうことでしょうか?

本当に問題あるデザインなら、この段階で問題となっていなければおかしいはずです。

それが今回に限ってということは、本来の目的は性表現がどうたらこうたらではないということです。


②批判が「主観的」な性表現批判である

まずはこちらの画像をご覧ください。

上の画像は大分県の萌えおこしプロジェクトの一環で竹田市オリジナルキャラクターが大分の温泉に浸かっているシーンです。

下の画像はテレビアニメ「ガールズアンドパンツァー」の舞台となった茨城県大洗市のポスターで、アニメのキャラクターたちが写っています。


さて、質問です。

最初の美濃加茂市と「のうりん」のコラボポスターとこの2枚の画像、どれが一番”エロい”ですか?

そんなの人それぞれですよね(笑)

そう、人それぞれの主観の押し付けが今回の問題のタネなんです。

たとえば、この問題のtogetterにはこんなリプがあります。

”子供の見える場所”とありますが、(あくまでこの人の基準の)性的表現を子供に見せるのがNGなら、上記の2枚の画像も”子供に見せてはいけない性表現”ではありませんか?もっと言えば、ビールや清涼飲料水の水着女優を用いた広告ジャニーズの半裸パフォーマンスなども”子供に見せてはいけない性表現”ではないのかと思います?


結局は、自分の主義主張を通してストレス発散したいだけ。それだけの話です。

そして、おそらくこの問題の火付け役は、どうにかして藤井浩人美濃加茂市長に泥を塗りたいという思考で、今回、利用できそうなものを利用したのでしょう。

美濃加茂市長である藤井浩人氏は2013年、当時28歳の若さで市長選に当選した政治家です。

しかし、昨年、収賄容疑で逮捕・裁判となりました。問責決議が出るなどしましたが、収賄容疑は全くのでっち上げで裁判も無罪の判決となりました。

どうしても藤井浩人にダメージを与えたい、そういう動きからこのような問題をぶち上げたのではと思います。そこに性表現という尾ひれがついてあとは・・・ということでしょう。


現在、地方自治体の財政状況というものは一部の地域を除いて軒並み右肩下がりです。

地元にお金を落としてもらうにはどうすべきか。そこで出てきた一つの案が「萌えおこし」です。

正直、東京一極集中、人口減少、少子高齢化のトリプルパンチを受けて地方はすでにヘロヘロの状態で、少しでもお金を落としてもらえるなら何でも動員するという状況です。

私の地元広島では数年前から「おしい!広島県」という自虐めいた地域振興政策を打ち出しています。

隣県の島根県は広島の自虐など目ではなく、毎年「自虐カレンダー」を発行して人気アニメのキャラクターを通じて宣伝していたりします。


一方で、お金を落としてもらうことに必死な地方を他所目に、その地方にはびた一文落とさないくせに地域振興政策にこうしてクレームを入れて悦に入ってる方々を見ると、日本の行く先が本当に心配になってきます。。。



今回に限らず、「どうしてそんなとらえ方ができるのか」というクレーマーは少なくありません。

最近でいえば↓のスバルの「フォレスター」の新CMが「男尊女卑」だとか「離婚案件」だとかと苦情が殺到したようです。

自分の主義主張が100%通らないと収まらない人間が増えましたねホント・・・

余談ですが、私はメッセージ性の強いCM(ACなんかは大好物です(笑))が大好きなのですが、そういったものは悉くクレームを寄せられ、放送自粛・禁止となってしまいます。ですので、表現物に関するクレームに関してとてもセンシティブです。

今後も、悪質なクレーマー事案に関してブログを通じて問題提起を図っていきたいと思います。


平成27年12月1日

さんそん


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