イジメ、ダメ、ゼッタイ【国際】
どうも皆さん、さんそんです。
United Nations、和訳は「国際連合」となってるこの組織、皆さんご存知かと思います。
この国際連合、加盟国からの出資で運営されているのですが、日本は世界で二番目に多く国連へ出資しているということを知っていますか?
国連への出資は、全世界のGNPに占める加盟国の割合等を考慮して決められていますが、GNP2位の中国は昨年まで出資ランキングは6位であったり、1位のアメリカは国連には無駄が多いと出資を制限していたりしている中で、日本は世界で最も誠意的に分担金の拠出を行ってきました。
その日本に対し、国連の女性差別撤廃委員会から「天皇の皇位の継承を男系男子に限定した皇室典範が女性差別に当たる」など皇室典範の見直しが日本政府への最終見解案に盛り込まれたことが発覚しました。
これは内政干渉どころの話ではなく、国体干渉と言える出来事だと思います。
日本政府の抗議により最終的に記述が削除されましたが、この件に関して菅官房長官は
「日本政府代表部から委員会側に対し、皇室典範に関する記述を削除するよう強く要請し、発出された最終見解からは、皇室典範への言及が落ちたというのが事実関係だ」
と述べ
「わが国の皇室制度も諸外国の王室制度も、それぞれの国の歴史や伝統が背景にあり、国民の支持を得て今日に至っている。わが国の皇位継承の在り方は、女子差別撤廃条約でいう差別を目的としていないのは明らかであり、委員会側がわが国の皇室典範について取り上げることは全く適当ではない」
との抗議を表明しました。
国連は只の“ギルド”
皆さんは「国連」という組織をどういう位置づけで見てますか。
あくまで私的推論ですが、多くの方が「国の上位互換」と思っているのではないでしょうか。
グローバリストやリベラリストの多くが日本の伝統・文化の改変を迫る際に、「国際基準(グローバル・スタンダード)とかけ離れている」とか、「国連から○○という通達/勧告を受けている」などと“自分たちに都合のいい国際基準”を持ちだし、「上から(周りが)こう言ってるから言うこと聞け」というスタンスを取ってくることが多いために、どうしても「国連という親会社、日本という子会社」的な連想しがちなのではと思います。
しかし、私は国連は上位互換などではなく、只の“国同士のギルド”だと考えています。
ギルドとは、中世~近世の西欧諸都市で商工業者の間で結成された各種の職業別組合で、日本で言うと、「座」や「株仲間」に似ているものです。
製品の品質・規格・価格などは厳しく統制することで品質の維持を図り、販売から職業教育までの独占的な権利から自由競争を廃することで構成員の共存共栄を行っていたのが従来のギルドです。
国連の主たる活動目的は「国際平和の維持」と「経済や社会などに関して国際協力を実現する」というもの。
集団安全保障という統制によって平和の維持を図り、国連の各機関・委員会によって締結国間の共存共栄を行っている、それが国連というギルドです。決して「お上」などではありません。
一方、従来のギルドの弊害として、各個人の自由な経済活動が阻害されてしまったということがあります。これを国連に当てはめれば、今回のような国ごとの伝統・文化を無視した勧告が行われるということです。
私が何を言いたいのかと言うと
「政治的に公正・中立を欠き、国益を大きく害する様なら、国連の各機関や委員会を脱退または分担金の拠出を停止するべきだ」
ということです。
“日本イジメ”の国連組織
最早、国連は“大国・反日国による日本イジメ”と“欧米文化による日本の伝統・文化イジメ”の舞台と成り果てています。
今回の女性差別撤廃委員会をはじめ、国連には一方的な情報収集などから、認識が偏っている(偏らされている)組織が多いことは有名な話です。
昨日の産経新聞の記事では、「日本に関する見解をとりまとめた委員は中国の人だ。いろいろな思惑があってやっているのだろう」という政府高官のコメントを掲載しています。
また、同委員会が情報源としているNGOの情報が大変偏ったものであるという指摘もある。例えば、いわゆる慰安婦問題に対して同委員会の中には「全員日本軍に連れて行かれた」という事実誤認を信じ込んでいる者までいます。
日本が国連組織から謂れ無き不利益を被ったのは別にこれだけではありません。
直近の出来事をピックアップしてみても、ユネスコ(UNESCO 国連教育科学文化機関)が「南京大虐殺」を世界記憶遺産に登録したことが挙げられます。
極めつけはなんと言っても“未だに削除されない敵国条項”でしょう。
敵国条項とは、第二次大戦時における連合国の敵国(枢軸国)について言及した国連憲章第53条および第107条と、敵国について言及している第77条の一部文言を指すもので、簡単に言えば
「枢軸陣営(日・独・伊・勃・洪・羅・芬)は“永久に無法者”なので、こいつらには安保理決議なしにドンパチしていいですよ」
ということ。
いくら死文化してるとは言え、文言が残っていれば何とでも利用できます。
事実、日ソ平和友好条約締結交渉においてソ連は敵国条項を北方領土領有の根拠として上げています。
以上のことにも関わらず、日本は“世界のATM”として私達の血税を国連へ垂れ流し続けています。
今後も日本が不利になるように政治的公正・中立を欠いた所へ税金の無駄遣いを続けるべきかどうか、皆さんも考えてみてください。
ふと思ったのですが、日本がこれまで言われてきたことって他の国には言われてないんですよね。
例えば、今回挙げた天皇の男系男子の皇位継承が女性差別であるならば、ローマ法王も女性差別ではないかと思いますし、イスラム教原理主義なんか論外ですよね。女性が勉強するのもNGなんですから。
世界記憶遺産に南京大虐殺は登録されても、スターリンの大粛清や毛沢東の文化大革命、ポルポトといった大虐殺の代名詞たちは登録されていません。
あれれ~おかしいぞ~
平成28年3月10日
さんそん
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